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映画ブラッディホワイト~白の襲撃者たち ~のあらすじとネタバレ解説

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ブラッディホワイト 白の襲撃者たちの評価

★★★☆☆

ネット上の意見はかなり低い作品ですが、個人的にはそこまで悪くない作品かなと思います。

見ていて謎が謎を呼びすぎて少し退屈してしまうのと展開が唐突すぎるのでそこだけが残念です。

ブラッディホワイト 白の襲撃者たちのあらすじ

1999年のアトランタで連続爆破事件が発生。

刑事のベンジャミン(ベン)は休日を返上して現場を捜索していると怪しい二人組みの救急救命士を発見します。

彼らを追跡していると突如2度目の爆発が起きて、負傷し病院へ運び込まれてしまいます。

病院のベッドで目を覚ました彼はほかに患者や医者がいないことを不振に思います。

病院の礼拝室には上司のミラー警部や女性のエスターたちがいました。

ベンは家族に無事を伝えるために電話をかけますが、つながりません。

仕方なく警備室で警備員のピーターに電話を借りますが、突然銃撃されてしまい、ピーターが負傷してしまいます。

状況が飲み込めない中、白衣のナースも彼を襲って銃撃をしてきます。

病院の中で逃げまわるベンは次第に彼がいる場所が普通ではないことに気づきます。

ブラッディホワイト 白の襲撃者たちのネタバレ解説

非常にややこしい話ですので少し整理したいと思います。

話の筋としては爆発で運び込まれた病院で目を覚ましたが、実はもう自分は死んでいて、成仏できるか(=恵み(Grace)を与えられるか)どうか試される中間世界に閉じ込められてしまったわけです。

しかし、その世界には中間世界にとどめようとする輩もいます。それがダニエルです。

彼に殺されてしまうとダニエルの意のままに操られる存在になってしまうのです。

ダニエルは連続爆弾事件の犯人のうちの一人でもあり、過去にベンの親も爆発により殺しています。

一方で恵み(Grace)を与えられるためには信仰を持たないといけません。

恵み(Grace)を与えるのは管理人でした。

幼いころに牧師である父を殺されたベンは神を信じてはいませんでした。

時折、黒い影が病院内をうろついていますが、あれは現在の2015年の人たちの存在です。

その中でも現在の2015年と1999年の中間世界を行き来することができる人がいる女性がいます。

彼女は特殊な能力を持っており、霊などを調べる団体に所属しています。

ベンは彼女と協力してダニエルを捕縛、拷問をし爆弾犯の共犯を探し出します。

疑問点も多い

解説しきれない疑問点も数多くあります。

なぜダニエルはベンにこだわっていたのでしょうか。ベンだけがダニエルが爆弾犯だと知っているから?

ダニエルはなぜ中間世界で殺人鬼になったのでしょうか?しかも自らが恵みを与える存在と思い込むほど根本的な「悪」の存在になりきっているのが納得できません。

ダニエルは何者?特殊能力を持つ彼女同様2015年と中間世界と現実を行き来しているのか?それとも死んでいるのか。

しかもダニエルが殺すと彼の意のままに部下ができるのはなぜか?

いずれも「そういう特殊な能力だから」という乱暴な話ですべて片付けるのが正しいのか、、、少しもやっとしますね。

ブラッディホワイト 白の襲撃者たちのネタバレ感想

この映画は何映画なのだろう。

アクション?サスペンス?ホラー?カルト?

銃撃戦があるからアクションもあり、謎が謎を呼ぶ展開はサスペンス要素もあるし、黒い不気味な影や異常者が暗躍するのはホラーやカルトのような雰囲気もあります。

映画を楽しむときに、特にジャンルを特定する必要はないのですが、やはりある程度のジャンルがわからないと、展開が唐突すぎてついていけないことがあります。

アクションだと思って見ていると黒い影が出てきて(?)となるし、ホラーだと思って見ていると、最後に犯人逮捕のために拷問するという、なぜそこだけリアル?となってしまうのです。

少し脱線しますが、アメリカドラマ「LOST」がこの手の展開に多くの批判が集まりました。

サバイバルドラマのはずが突然SFのような展開に誰もが「?」となり、シーズン1、2のすばらしい出来にもかかわらず「だめドラマの烙印」を押されてしまいました。

話を戻すと脚本はそれなりに理解するとそれなりに面白いのですが、いかんせん展開に振り回されてどうも見ていて臨場感がないのが玉に傷です。

 

ジャケット&タイトル詐欺

何より、このジャケット詐欺とタイトル詐欺が見ている人を落ち込ませます。

完全に下着がチラ見せでナースが戦うというエロアクションを期待した人も多いと思いますが、エロは皆無、アクションは少し、というジャケットからは内容が想像しにくい作品です。

タイトルも問題で、サブタイトルにある「白の襲撃者たち」というのもなんだか銃撃戦が激しく繰り広げられそうですが、実際には襲撃というよりは追いかけっこのようなもので迫力には欠けます。

特にナース役のチェルシー・ブルーランドはアクションスタントをこなす女性ということもあり、アクションに期待が集まっていたのは残念です。

 

ブラッディホワイト 白の襲撃者たちの最後に

この手の映画はリメイクして、しっかり細部まで作りこめば結構名作になると思います。

着眼点もよいし、基本的にもう一度ぜひトライしてほしい作品です。