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映画7BOXのあらすじとネタバレ感想【その箱を守れ】

 

7box

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 7BOXの評価

★★★★☆

エンタメ作品として楽しめる掘り出し物の作品です。

シンプルな題材の中に展開が早く、適度なスリルがある物語は変なハリウッド映画見るよりも楽しめます。

特に脚本はよく考えられていると思います。 

 7BOXのあらすじ

パラグアイの貧しい生活を送る少年ビクトルは市場で荷物の運び屋をして生活をしていました。彼にはいつかテレビに出てみんなの注目を浴びたいという夢がありました。

ある日いつものように運びの仕事を探していると精肉店の店員から100ドルを渡す代わりに7つの箱の中身を見ないで運んでほしいと依頼を受けます。

100ドルと言えば大金なので早速仕事を引き受けるビクトルでしたが、その後地元のギャングや商売敵のネルソン、スリ、警察までも箱を奪うためにビクトルを探しはじめます。

注目の箱の中身はなんと女性のバラバラ死体でした。

その女性は雑貨屋の店主が狂言誘拐を起こし、義父から身代金25万ドルをだまし取るという事件の被害者であり、監禁中に事故死してしまったため手違いにより7つの箱に分けてしまわれたのでした。

 ネルソンはギャングたちと組んでビクトルを追いかけ、ついに殺人まで犯します。

結末ラスト 

雇い主が雑貨屋にいることを突き止めたビクトルは報酬をもらうために雑貨屋へ行きます。

そこでネルソンに見つかってしまいますが、ビクトルを尾行していた警察によって錯乱したネルソンはビクトルを人質にします。

警察によってネルソンは射殺され、ビクトルも脳震盪を起こし病院へ運ばれます。

翌日ビクトルがテレビを見るとそこには人質事件の映像が流れており、ビクトルは自分がテレビで放送されていることにとても満足するのでした。

 7BOXのネタバレ感想

7BOXという一見するとファンタジーものか?と思われるような題名ですが、スリラーものです。

途上国の運び屋が治安の悪い市場で箱を預かって守り抜くというシンプルな設定ながら脚注に多くの設定がも見込まれており、楽しめる良作です。

 

お見事な脚本(ネタバレ)

ただ箱を守り抜くといっても、多くの展開が盛り込まれています。

ネルソンの追跡、警察の追跡、警察の取り調べ、ひったくりの襲来、ギャングの襲撃、火事など多くの関門をビクトルは時に一人で時に仲間に救われながら解決していきます。

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特に作中のリズという女性の協力は欠かせず彼女の機転によって多くの危機を乗り越えました。ビクトルと恋仲?のようなそうでないような微妙な関係ではあるのですが、はじめから最後までビクトルを助けてくれます。

脇役の好演

私のお気に入りはさっきのリズなのですが、多くの友人がビクトルを助けてくれます。

ビクトルのお姉さんやその友人の中国人、ひったくり犯も実はビクトルの友人だったりして最後はネルソンから匿ってくれます。

まさかオカマが事件解決の一端を担うなんて、、、とにかく貧しい場所ながら温かい人たちや色々な魅力的な人物がいることで映画のクオリティが上がっています。

間の抜けた警察と犯人

脇役の好演に付け加えると実はこの作品を引き立てるのはおバカな犯人と警察です。

当然彼らがオバカだからこそ物語は面白い方向へどんどん進みますし、危機を脱出できることもあります。

本作がスリラーとしての面だけを追求して、犯人たちや警察たちが笑いなしの展開をしていたら、とても微妙な作品になっていたこと間違いないでしょう。

それにしてもお金を7つに分けるのと、人間を7つに分けるのを間違える犯人って、、、、ブラックすぎる笑いです。

 

最後に

個人的にはラストのオチも好きです。

ずっとテレビに出たかったビクトルが人質という形で(あんな形でも満足なのか?)テレビに出られて満足そうな顔をするシーンは最高の終わり方だと思います。

ぜひ一度ご覧ください。