巨大映画レビューサイトと映画ブログについて【SimilarWebのデータから見て】
皆さんはSimilar Webというツールをご存知でしょうか。
ウェブに携わる人はたいてい知っていると思いますが、簡単に言えば他人のサイトや他社のサイトのアクセス解析ができるツールです。
(昔は無料で一部使えましたが、今も使えるのかな)
え、私のサイトも見られているの?!と心配する方もいるかもしれませんが、Similar Webで見れるのは相対感だけで、絶対的な数値は出てこないことが多いです。
私も昔仕事で使ったことがありますが、実際の数値(Google Analytics)よりも若干少ない数字が出てきました。
ですので個人で使用される方は相対感として自分より多い、少ないぐらいの感覚を知るぐらいにとどめたほうがいいでしょう。
前置きが長くなりましたが、映画レビューをよく見る自分が自分で映画レビューするブログを立ち上げたわけですが、その時にどんなサイトにしようか研究していたときに調べたことを今日は公開していきたいと思います。
以下はそんなSimilar Web社が独自に行った調査の一つです。
以下はSimilar Web社の調査からわかることと私の私見を乗せます。
質の高いレビューなら『映画.com』より『Filmarks』!? アクセス解析から見えるユーザー層の特徴とは。 – SimilarWeb日本公式ブログ
映画.comとFilmarksの映画レビューサイトの比較
最近は映画レビューサイトで検索すると映画.com、yahoo映画、Filmarks、ciatrなどが出てくると思います。
yahoo映画を除けばよく出てくるサイトは映画.comかFilmarksでしょう。
今日はSimilarweb社が行った映画.comとFilmarksの比較を見ていきたいと思います。
映画.comとFilmarksにはこんな違いがあります。(2016年3月時点)
アクセス数
映画.com 8,568,143
Filmarks 724,892
圧倒的に映画.comが勝っています。これはSEOが圧倒的に映画.comが強いということもあり、特に「映画ランキング」「映画 上映」「映画 ○○」など映画という単語が入っているキーワードは圧倒的に映画.comが独占していることが上げられます。
平均閲覧時間と回遊度合い
平均閲覧時間
映画.com 2分
Filmarks 2分53秒 ☆
回遊度合い Page/ Visit
映画.com 2.52
Filmarks 3.16 ☆
こちらはFilmarksが勝っています、つまりこちらのサイトのほうが閲覧時間が長いため、ユーザーが熟読しており、1人あたりがサイトを何回も遷移しながら回遊していることがわかります。
アプリの使用度合い
1日の平均使用時間
映画.com 5分
Filmarks 11分☆
こちらもFilmarksが勝っています、これはこちらのアプリを使う人間はアプリを長く使用し、別のデータから使用暦が長いことがわかっています。
これらのデータの違いがあらわすものとは?
もう一つ大事なデータがあります。流入経路です。
映画.comはOrganic Searchから、FilmarksはDirect流入が多いのです。
オーガニックサーチはつまりグーグルで検索している人であり、先般述べたとおりSEOの強い映画.comに分があります。一方でダイレクト流入は文字通り、直接流入なので、ブックマークやお気に入り、アプリからのサイト流入が該当します。
映画.comはとにかくキーワードで検索されるボリュームが多いものを捕まえに行きます。
例えば流行の映画だったり、話題になった映画、地上波初登場になる映画など、一時的にドーンと大きくなるキーワードを拾っているのが映画.comです。
一方でFilmarksはダイレクトダイレクト流入やアプリが多いので映画で検索するのではなく「Filmarks」を指名して閲覧しています。
結果的に量と質という議論で言えば、映画.comは量を、Filmarkは質を求めたサイトになっていると言えるでしょう。
それはサイトトップ画面の構築にも現れています。
映画.comは上映中の映画ニュースや映画館、出演者、受賞履歴などとにかく映画それ自体の情報を前に出しています。
Filmarkは口コミを前面に押し出しています。
これらの違いが獲得する顧客層やユーザーの動き方に大きな影響を与えています。
個人映画ブログとしてB級映画ジャーナリズムを目指す
さて、私の話ですが、巨大な映画サイトを運営している人たちはそれだけで飯を食っているわけですから個人ブログが同じことをしても勝てるわけがありません。
個人的な動き方はFilmarkみたいなサイトがいいなと思っていました。
ただ、色々な人の口コミがあるわけではないので、やはりレビューを中心にした映画ブログを構築するほうが楽しいでしょう。面白かった、つまらなかったというのは点数だけで表せるものではなく、文章で伝えるほうがその裏側まで伝わるものです。
欲を言えば、Filmarkのようなレビュー中心のサイトを映画ドットコムのようにSEOで集客するほうがいいということです。
ただし、SEOの知識がない中で、がちんこの勝負をするのではなく、彼らが狙わない分野を狙っていって同じような動きをすればいいのです。
映画ドットコムは映画ニュースを中心としたサイトですが、一方でニュースがないようなB級貧乏映画ではあまり取り上げられないです。
増してやR15やR18になると大々的に取り上げることが難しくなるので、個人のブログはここの領域が中心になっていくと思っています。
しかもFilmarkでB級映画のレビューを見ていると一言「つまらんかった」「お金返せ」というような暴言が羅列されていて「え、僕はおもろかったけど、この人はどこらへんがつまらないのかな?」とよく思っていました。
そういったB級映画の良し悪しを伝えるB級映画ジャーナリズムを伝えていけたらなと個人的には思っています。
最後に
B級映画ジャーナリズムの話はまたしだすと長くなってしまうので、また今度どこかでできればと思います。
B級映画は日の目を見ないことも多いので、映画レビューサイトのように営利運営でない個人ブログでできることもいっぱいあるように思います。
ITの発達により個人の情報発信が容易になったことでもっと映画レビューサイトは進化していくものと思います。そこに1枚噛んでいきたいですね。
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