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この娘何者?!映画The witch ~魔女~のあらすじとネタバレ感想

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The witch 魔女の評価

 ★★★★★

 「新しき世界」のパク・フンジョン監督の最新作はバイオレンス映画です。

韓国で大ヒットしただけあってとても面白かったです。

シナリオ、アクション、音楽、特殊効果、役者、全てが一定以上のクオリティを保ちながら、はじめは平穏に、そしてだんだんとテンションがかかっていく展開は2時間以上あるとは思えないくらい夢中になれる作品でした。 

The witch 魔女のあらすじ

酪農農家のク夫妻はある日傷だらけの女の子を保護します。

彼女は衰弱しているだけでなく、記憶を失っていました。

夫婦は彼女を養子にしジャユンと名付けます。

ジャユンは成長し、身体が弱った父親と認知症を患っている母とともに貧乏ながら平和に暮らしていました。

ある日友人のミョンヒにそそのかされ、テレビのオーディション番組に出ることにします。

華麗な歌声と得意の手品によって、本選を勝ち抜いた彼女でしたが、ある日番組の生放送に行く途中の電車で謎の少年に声をかけられます。

彼が誰だか思い出せなく不思議に思うジャユンだったが、それよりも彼女を悩ませるのは、実は彼女自身重病であり、実の親の骨髄移植によってしか延命できない危険な状態のことでした。

オーディション番組でジャユンを見た科学者ドクター・パクは彼女が10年前に自分の実験場から逃げ出した少女だと気づき彼女の拉致を計画します。

パクのもとで働くミスターチェはジャユンは危険なので殺すべきといいますが、パクは彼女を生きたまま捕えたいと考えていました。

同じころ謎の少年はドクターパクの同僚の研究者を次々と襲っていました。

彼はパクが海外から連れてきたパクの手下で、遺伝子研究を独占するために同僚を殺しているのでした。

ある日、ジャユンを拉致しようとしたYSエンターという会社の男たちがジャユンの家へ押しかけます。

武装した彼らに対してジャユンは無意識のうちに彼らを殺してしまいます。その動きは超人的でまるで人を殺すことにかけて慣れているようでした。

彼女自身戸惑いますが、謎の少年は彼女の正体を教えてあげるといい、ジャユンは彼の車に乗り込むのでした。

The witch 魔女のネタバレ感想

韓国産バイオレンス映画「The witch 魔女」。

はじめ、この題名から何のジャンルなのかわからず冒頭の血まみれの部屋を見ながら「死霊館みたいなホラーか?」なんて的外れな予想をしながら見始めたわけですが、予想をいい方向に裏切ってくれてこれはこれで「アリ」で満足できる作品でした。

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ジャユン役のキム・ダミが爆発

なんといってもこの映画の功労者はジャユン演じたキム・ダミでしょう。

彼女はこの映画で有名になった新人だそうです、あの演技で「新人なの?」と疑ってしまいます!

前半何も知らない家族思いの優しい女子高生だった彼女がある地点を境にすべてが演技で、最強の暗殺者として覚醒するところは同じ人間とは思えません。

韓流のいわゆる量産型(?)のような美人ではなく、整ってはいるけどむしろのっぺりしたたんぱくな顔の彼女。

そのシンプルな顔はあどけなさ、幼さが見える一方で、何を考えているか読みずらいようなところもあり、高校生と暗殺者の表情を両方こなします。

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韓国映画のレベルの高さ

韓国映画で好きな映画と言えば、オールドボーイでしょ、新感染でしょ、王になった男でしょ、コクソンでしょ~と上げるとキリがないんですが、本当にどれも素晴らしい作品です。

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 正直邦画よりも当たり率が高いかもしれないです。

韓流なんて言われて、韓国映画やドラマは恋愛ものが中心かと思いきやそれ以外のレベルも中々なものです。

今回のThe witch 魔女の超人的なバトルシーンなんて日本人がやるとどうしてもCGの粗さかアクションの弱さから迫力のないものか、嘘くさいものになっていたように思います。

それを超人的な動きとパワーがあたかもあるかのように描いたパク・フンジョン監督はさすがの一言です。

 最後に

最近見た映画で一番面白かったですね。この物語は第1章ということですし、ラストは続編がありそうな終わり方になっていますので続編にも期待です。

彼女は暗殺者としての一面とジャユンとしての一面があるので今後はその二つのはざまで苦しみそうです。

映画前半で丁寧に描かれたジャユンと家族、友人との絆を第2章以降でどう料理してくれるかがとても楽しみです。