スラッシャー映画とは何か?その魅力を解説します!
スラッシャー映画というジャンルをご存知でしょうか?
日本ではホラー映画では「ホラー」というジャンルでほぼすべて一色たにされているのですが、海外ではホラー映画と言うのはさらに細かく分類されます。
さらに言えば、これはどの国でもそうですが、ホラー映画が好きな人はそれぞれ細かく好きな種類が分かれています。
アニメが好きな人と言っても色んな流派がありますよね?
アイドルが好きと言ってもこれも王道のアイドルから地下アイドルのようなものまで多種多様ですよね?同じです。
例えば私で言えば、貞子に代表されるような呪い映画というのはそれほど好きではありません。でもゾンビであったり、モンスターが出てくる映画は好きです。要はそのような映画の分類の一つにスラッシャー映画というものがあります。
ここらへんは日本人的にはあまり分類に興味はないかもしれませんね。
ツタヤなんかにいくとホラー映画の分類はむちゃくちゃで探すのに苦労します。
ちなみにツタヤディスカスではゾンビ映画「モンスター」のカテゴリーに入っていて嘆かわしいです。
スラッシャー映画の定義や特徴は?
スラッシャー(slash)は映画で「さっと切る、深く切る、めった切りにする、(…で)むち打つ、振りまわす」という意味があります。
そこから転じてスラシャー映画は殺人鬼が登場し、登場人物を殺害していく映画を指します。
代表的な作品年としてはハロウィンや13日の金曜日、悪魔のいけにえなどの映画がこのスラッシャー映画として該当すると思います。
特徴としてこれらには有名な殺人鬼が登場します。ハロウィンのブギーマンことマイケルマイヤーズ、13日の金曜日のジェイソン、悪魔のいけにえのレザーフェイスことババ・ソーヤーなど特徴的な殺人鬼が登場するケースが多いです。
彼らはそれ自体が映画の題名に入ることもあり、色々な続編やB級パクリ映画が出てくるが特徴です。
しかも往々にして彼らは特殊メイクをしていたり、仮面をかぶっていたりするので誰が演じてるの?という俳優としては悲しい結果になっている役柄です。
一方でスクリームのようにキャラクターがそこまで経たないものもスラッシャー映画として出てくると言えると思います。
ここらへんは人によって主観が違うので私の独断と偏見での判断になります。
スラッシャー映画の魅力は?
違った面で見れば、スラッシャー映画とは「人が殺されること」を見る映画です。
殺人鬼が出てきて、逃げ出す主人公。彼らにとって決してハッピーエンドではないことが多いです。
なにしろ、観客が見たいのは殺人鬼に襲われて必死に逃げる人間であり、殺人鬼が逆にやられてしまう描写ではないからです。
さらに人が殺される場合、その殺され方は多種多様です。
時に残虐に時にコミカルに、時に突然殺されます。
どうやって殺されるのかというのを観客は固唾を呑んで見守ります。
非常に悪趣味と思われるかもしれませんが、やはり非日常を映画に求める人にとってはこんなに刺激のある非日常はないかもしれません。
しかも往々にして殺人鬼は無敵であるケースが多いです。
ジェイソンにしろレザーフェイスにしろ人間なはずなのに、打たれてもたたかれてもびくともしません。
なお、ジェイソンはその後機械になって宇宙に行ったりしていて、もはや人間というよりターミネーターみたいな位置づけになりつつあります。
スプラッタ映画との違いは?
よくスプラッタ映画との違いを議論している掲示板を見かけますが、私個人の主観ではスプラッタ映画はスラッシャー映画よりも大きな概念もしくは切り口が違う概念だと思います。
スプラッタ映画であり、スラッシャー映画でもあるという映画もあれば、スラッシャー映画だが、スプラッター映画ではないというケースもあるでしょう。
結局血が飛び散るようなシーンが多ければスプラッタ映画ですし、殺人シーンが満載であればスラッシャー映画ですから両者は明確な区分は難しいでしょう。
イーライロス監督の映画ホステルは金持ちの変体が拷問をするのでスプラッタでしょう。
最近はトーチャーポルノと言われるスラッシャーとは違うまた新しいジャンルも出てきました。
元々スラッシャー映画は1980年代の13日の金曜日をはじめ多くの殺人鬼映画がブームになり、その存在が確立したものですが、現在では実は名作と言えるものは少しづつ生まれにくくなっています。
それは殺人鬼に対するみんなのイメージがある程度固まってきており、新しい殺人鬼を生み出すのがとても困難になってきているからだと思います。
スプラッターの描写だけで昔は話題を呼んでいましたが、今ではより迫力を、より興奮できる映画というのが作られるようになりました。
スラッシャー映画の最後に
そうは言ったもののやはりスラッシャー映画と残酷な描写はつきものなのでやはりそこに耐性のある人にまずはおすすめします。
ですが、やはりかなりディープな世界であることは間違いないですし、たまに趣味が合う仲間を見つけるととても嬉しく思います。